July 2019  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

本当と嘘とテキーラ


本当と嘘とテキーラ テレ東・特番/脚本・山田太一(公式サイト

すんごい高い脚本のクオリティー。びっくりした。
そもそも、佐藤浩市と山崎努と柄本明が一つ画面に収まってるなんて卑怯すぎる。
民放連賞・最優秀賞受賞作品だそうで。
「今さら山田太一でもあるまいに」と思って、この手の山田太一看板ドラマを久しく見てなかった。一人の人間が30年も40年も傑作を書き続けられるはずがねえんですよ。

そしたらあーた、すごい面白かった。

演出は松原信吾。『築地魚河岸三代目』でおなじみの人ね。おなじみか?
この演出自体は話のわりにトリッキーで「いかがなものか?」と思う点も多々あったんだけど、なにより話がさ。
つーかその前に役者がさ。
だって、佐藤浩市と山崎努と柄本明がマンション部屋のせまい玄関先で立ち話とかしてんだぜ。すごい画面(えづら)だよ。卑怯だよ。

それで話がさ、つーか設定がさ、面白いのよ。

佐藤浩市がコンサル屋なのね。
で、「少年野球のユニフォームが色落ちした」というユニフォーム製作会社の不祥事(というほど大げさなもんじゃないが)の対応に当たるわけ。
ドラマは、ユニフォーム製作会社の社長=山崎努らと、謝罪会見の綿密なリハーサルをするところから始まる。
で、最終的にはこの会社の検品担当部長=柄本明が一人責任かぶって懲戒免職。
要するに、佐藤浩市はその筋書きを描き、謝罪会見をつつがなく済ませるコンサルタント。
他に(特に販売業の)社員研修なんかも請け負ってて、「心に思ってることを顔に出さずに笑顔で!」なんてことを指導している。

そんな佐藤浩市は中学生の娘(名は朝美)と二人暮らし。
そして、朝美の同級生の女の子が自殺したところからドラマが始まる。
あれ?さっきドラマ始まったじゃん。
要するに、「父の仕事」と「娘の同級生の自殺」という2大設定が、無理なくスムーズに短時間で説明される。

そしたら朝美のクラス担任・戸田菜穂ちゃんが「自殺した女の子が朝美の名を書き残していた」なんてことを佐藤浩市に告白する。
そして、「生きている子をむやみに傷つけたくない」と、その書き残した紙を「ただのイタズラ書き」として処分しようとする戸田菜穂ちゃん。

この状況だけで充分面白いのに、さらに死んだ子の母親=樋口可南子が登場。
「娘が理解できなかった」というこの母親、それでも死の真相を調べようとするも、娘の部屋からは何も手掛かりらしきものがない。
唯一、白紙のノートに朝美の名が殴り書きされているだけ。

当の朝美は「友達じゃなかった」「同級生と友達は違う」と言い張るばかり。
朝美は同級生の死に関係しているのか?困惑する父親=佐藤浩市。
さあどうする朝美!どうする浩市!
という話。
だったかな?
pagetop