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チェ 28歳の革命




監督:スティーブン・ソダーバーグ/新宿ピカデリー/★4(72点)
本家公式サイト

『ぜんぶ、フィデルのせい』
正直に言おう。話なんかどうでもいい。ちょー気持ちいい。

構図、カメラワーク、前後する時間軸、カット割り、編集のリズム、ベタベタしないクドクない、それでいて真摯な描写。
今一番、私の観たい画面をみせてくれるスティーブン・ソダーバーグ。
「ソダーバーグなら何でもいいのか!」と問われたら、「何でもいい!」って答える。
観客に中途半端な感情移入を許さない突き放した様までメッチャ気持ちいい。
この映像だけで満足。

それでも少し内容に触れると、最後は人なんだなあ、と。

この映画は、しばしば「読み書き」について触れる等、人を変えようとします。言い換えれば、人々の“意識”“考え方”を変革しようとしてるように見えます。
組織の中では成功したように見えますが、国連の舞台で世界各国の“意識”を変革させるには至らなかった。
敗残兵の自動車を盗んだという最後のエピソードは、組織内ですら意識変革が及ばなかった、ある意味彼の“敗北”の予兆のように思えます。

おそらく、これは「敗北の物語」なのでしょう。

ソダーバーグの食指が動いたのは、英雄の人物像ではなく、世界の変革に挑んで敗れた男の生きざまだったのかもしれません。

日本公開2009年1月10日(2008年 米=仏=スペイン)

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