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恋愛睡眠のすすめ




監督:ミシェル・ゴンドリー/CS録画/
★4(82点)本家

手作り感のカオス。ミシェル・ゴンドリーの本質。
劇中、たしかこんな台詞があったと思う。

「少し出来損ないくらいが好き。」
「でたらめって難しいのよ。すぐ秩序立ってしまう。」

たぶん本作がミシェル・ゴンドリー最初の単独脚本作で、おそらくこれらの台詞に彼の本質があるのだろうと思う。
『TOKYO!』の短編の一つや『僕らのミライへ逆回転』を先に観てしまっているものだから、「段ボールとか好きねえ」とか思いつつ、その手作り感と混沌を「なるほど、これがゴンドリーのゴンドリーらしさなのだな」と思って観ていた。

面白い設定。独創的な発想(ピアノ鳴らして綿の雲を浮かせるなんてサイコーだ)。
作り物の面白さが判っていて、作り物の面白さが好きな人なんだろう。
この人の持つ“不自然さ”はとても面白い。

だがその反面、人の気持ちの流れまで“不自然”になっているのも“らしさ”かもしれない。
私は『僕らのミライへ逆回転』で「アイディアに溺れてしまったようにも思える」という感想を持ったが、おそらく登場人物に素直に感情移入できないから(説明努力が足らないから)“ノレない人にはノレない”賛否両論映画になるのだと思う。

だがそれも、フランス映画ならある意味納得なのだ。
だいたいフランス映画で、感情なんか丁寧に描いた映画なんかないもんね。
ノレるかノレないかは観る人次第。
私はたまたま「好きなんだけどどうしていいか分からない男の子」の気持ちが分かってしまったオッサン(元男の子)だったのでノリノリでしたけど、まあフランス映画はノレるも八卦ノレないも八卦だからね。

ゴンドリーはアメリカ進出しないで、フランスで撮る方が向いてると思うんだが。

(2005年 仏)

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