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パブリック・エネミーズ


監督:マイケル・マン/渋東シネタワー/
★3(51点)本家公式サイト

分からんではないのだが、結果として「あの時代の銃は味があったね」と言ってるだけの映画。やってることは『マイアミ・バイス』と変わらん。危険だなあマイケル・マン。
なんでも実在のデリンジャーが本当に銃撃戦をやった山荘で撮影したそうですよ。
当時のまま残されていたそうで、壁には弾痕とかそのまま残ってたんだって。それを「邪魔だ!」ってんで全部埋めたそうです。文化財って訳じゃないから出来たんだろうけど、アメリカじゃ非難轟々だそうで。「史実に忠実なのと史跡を遺すのとどっちだ大切なんだ!」って。
この山荘もそうだし、ほんのワンカットの列車もそうだけど、なんだかねえ無駄な本物志向の気がするんだよなあ。マイケル・チミノ的な危険な匂いがする。

ガンアクションに定評のあるマイケル・マンですが、いやもう御丁寧にマシンガンをバラしたり「左にぶれる」とか言ったりするんですね。クリスチャン・ベイルも部下に渡す拳銃名をいちいち挙げるんですよ。後者は「いかに威力ある(殺傷力の高い)銃を使用しているか」って描写でもあるんだろうけど、伝わらないよね。

この映画の最大の問題点は、強盗専門の脚本家と社会派好きな脚本家とガンマニアの監督が全員バラバラな方向を向いていることなんですよ。
あくまで推測ですが、デリンジャー側とFBI側で別々の視点で書かせたのかもしれないね、『天国と地獄』みたいに。そしたらガンアクションが活きる所しか残らなかった。そんな感じ。

結果、両方とも中途半端。
この程度でパブリック・エネミー(社会の敵)名乗るなら、『ジャック・メスリーヌ』の方がナンボか上手ですわい。フランスだけどな。観てる奴もいないけどな。

余談

50年代以降のジャズ・スタンダード「バイバイ・ブラックバード」(マイルス・デイビスの演奏が有名だけど、個人的にはヘレン・メリルのボーカルのが好き)。
1933年当時の(おそらくオリジナルに近い)を初めて聞いたのは個人的に収穫だった。

日本公開2009年12月12日(2009年 ユニバーサル)141分

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