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ゴモラ

ゴモラ監督:マッテオ・ガローネ/渋谷シアター・イメージフォーラム/
★3(65点)(本家/公式サイト

ドンパチ映画かと思ったら告発系社会派映画だった。そりゃイタリア破綻するって。
『シティ・オブ・ゴッド』や『ジョニー・マッド・ドッグ』みたいな、リアルな若者ドンパチ映画だと勝手に思ってた。
確かにリアルだし、暴力に溺れていく若者も出てくるのだが、この映画の基本は「闇社会」の告発に主眼があるように思う。

「カモッラ」という、南イタリアを拠点とする世界最古で最大の実在のマフィアをモデルにしているそうで、その実態を描いた原作者は実際にこの組織に命を狙われているという。
そんなこともあって、この映画、というよりこの原作が社会派告発系の話なのだろう。

映画は、まるでオムニバスのように、一見無関係の複数のエピソードが無関係のまま進行する。
そしてその無関係のエピソードのバックに、必ず同じ組織が存在し、悲劇的な結末を迎える。
さして陰惨でもなければ、目を背けたくなるような悲惨さもない。
ただ現実を写しとっただけのように、淡々と描写していく。
正直に言えば、淡々としすぎてしばらく退屈なくらいだ。

この映画を観て何を思うかと問われれば、「そりゃ、こんな国なら経済破綻もするわな」という感想だ。
ミモフタモナイ。
実際には、イタリアより日本の方が国の借金は多いそうだが、それでも「そりゃイタリアは経済破綻するよ」と思ってしまう。
それは他人事の映画ということもあるだろう。
だがこの映画で描かれるのが、将来を担うべき若者の転落であったり、有能な仕立屋の失業であったり、「未来の芽を摘む」描写が目立つ点にあると思う。

この映画は、告発と同時に「憂国」の映画なのかもしれない。

日本公開2011年10月29日(2008年 伊)135分

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