Charと野村義男とか、マーティーとROLLYとか、「天使のダミ声」憂歌団・木村が地獄で歌ってるとか、地獄研究の第一人者(?)みうらじゅんとか、篠山紀信が実は・・・とか、もうね、面白すぎちゃって。映画を読み解く余裕がなかった。
てか、どんな話だったっけ?
クドカンの傾向として、監督した場合特に顕著なんですが、主人公は精神年齢が中高生男子のままなんです。本作や『中学生円山』はまさにそのまま。だから女性は物語的に“母”として描かれる。『少年メリケンサック』の宮崎あおいタン然り、本作の宮沢りえ然り。てか、森川葵ちゃんが大人になったら宮沢りえになるんだ。
そういや向井秀徳が音楽やってるけど、『少年メリケンサック』もそうだったのね。繰り返される諸行無常!この映画は“地獄”だけど、向井秀徳は椎名林檎の「神様、仏様」って曲でラップやってるよ。なんかそういう仏門感があるのかもね。蘇る性的衝動!
で、物語的“母性”の話に戻るけど、そう考えると「母性回帰」の物語なんじゃないかと(クドカンが意図したかどうかはともかく)。
言い換えれば、「母なる地球」へ戻ろうとする『ゼロ・グラビティ』や『オデッセイ』と同じ。これ、新手のSFですよ。
ただ、人間として生まれ変わるのは奇跡的な確率なんだね。男として本当にそう思うよ。
2016年6月25日公開(2016年 日)
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