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マリッジ・ストーリー



お前の住処(居場所)はどこにある?と問いかける物語。


監督:ノア・バームバック/アップリンク吉祥寺/★4(70点)本家公式サイト
前の週に『アイリッシュマン』を観に行き、これもまたNetflix映画。もう大人の鑑賞に耐えうる映画はNetflixしか配給してくれないのかもよ。ナイスですね。嵐の解散ドキュメンタリーもNetflixらしいしね。ま、俺は加入しないけど。

離婚を巡る法的手続きなど、とっても「アメリカン」な話だと思うんです。
実はノア・ボームバック初鑑賞なのでよく分からないのですが(『フランシス・ハ』観たかったんだよな)、監督の体験談なんじゃないの?

ニューヨークと西海岸という『アニー・ホール』の頃から変わらないアメリカ遠距離事情ですが、これは裁判の有利不利を巡る「住処」の問題でありつつ、個人の「居場所」を巡る物語のようにも思えるのです。

スカーレット・ヨハンソンには帰るべき「実家」があります。家族や友人達が周囲にいます。
一方、アダム・ドライバーは(理由を付けて)「実家」が排除されます。彼の周囲には劇団関係者=仕事仲間のみ配置されます。

この「居場所」を自分の「存在意義」に置き換えると、「仕事か?家庭か?」という案外伝統的な価値観を問う物語であることが見えてきます。

私は冒頭「とってもアメリカンな話」と書きましたが、アメリカを代表する大女優スカーレット・ヨハンソンとスターウォーズ俳優が「等身大」で演じたこの物語は、(実際に離婚するしないはともかく)現代アメリカの子育て世代夫婦にとって等身大の「あるある」話なのかもしれません。つまりこれが、今時の「アメリカンな話」。

最後にもう一度Netflixの話題に立ち戻りますが、これ、ハリウッドだったら企画が通らないと思うんです。言い換えれば、ハリウッドは「等身大あるある」なんか求めてない。彼らが求めているのはビッグヒット企画。一昔前のアメリカン思想。



日本公開2019年11月29日(2019年/米 Netflix)

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