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人間の時間



鬼才でも異才でも奇才でもなく「狂才」と書かれるようになってしまったキム・ギドクの方舟。不快指数100%。
(゚∀゚)キタコレ!!
監督:キム・ギドク/シネマート新宿/★4(81点)(本家/公式サイト
公式サイトやポスターですら、とうとう「狂才」と書かれるようになってしまったキム・ギドク。

でも実はここ最近は違っててさ、前作『The NET』(2016年)は北朝鮮、『STOP』(2015年)は福島原発事故、その前の『殺されたミンジュ』(2014年)は韓国国内の民主主義の死滅についてと、ここ数作は具体的な国と政治状況を舞台としていたのです。全然狂ってない。むしろ社会派。ただ、「テーマのためなら細かいことは気にしない」キム・ギドク作品ですから、設定が具体的過ぎると逆に「珍妙」に見えちゃうんですよ。いっそ「架空の国とかSF設定にしたらいいのに」と思っていました。

そしたら来ましたよ。今回はSF。SF?

映画は4章に別れています。「人間」「空間」「時間」「そしてまた人間」というタイトルが出ます。そもそも原題が「Human, Space, Time and Human」なんですよね。
そしてタイトルに書かれたそれぞれが「狂う」のです。
人が狂い、時空が狂い、そしてまた人が・・・。

狂才キム・ギドク本領発揮の寓話。あるいは人類創世譚。旧約聖書。
人は、人を傷つけることでしか生きていけない宿命を背負っているのか。
不快指数100%の超絶基地外映画。楽しいことこの上ない。

ちょうど新型コロナウイルス騒動で、マスクばかりかトイレットペーパーやティッシュペーパーも品切れだった時期なんですが、この映画を観たらそんなの無くても生きていける気になります。てゆーか、せめて焼けよ。



日本公開2020年3月20日(2018年/韓国)

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