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21グラム

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ/新宿ピカデリー1/★3(55点)本家gooDB公式サイト

監督の描きたいものと観客の観たいものが著しく異なる映画。ま、自業自得だけど。
粗筋なり設定なりを事前に知らないと置いていかれる危険性が高い。
だが、「何だ?何だ?」と思いながらも最後まで喰らい付いて観ると、分からないことは一つも無い。そういった意味ではとてもよく出来た映画なのだと思う。
体調か機嫌が悪かったら怒っていたかもしれないが、個人的にはこういう構成は嫌いではない。

だが、こんな構成にしてしまった結果、「どうして?何故?何で?」というのが我々観客の興味の対象になってしまう。
言い換えれば、時間軸上の後半部分、事故後の経過や人物の気持ち、つまり「事件」と「それにまつわる人々」こそ、観客の観たいものになってしまう。

ところが監督の意図は違う。「21gとは・・・」なんてクダリは正にそうで、「人生は続く」と3度も繰り返し、むしろ時間軸上の前半部分に力点を起き、「運命」やら「命」やらといった壮大な視点での描写を狙っているように思える。

映画ではよく“ミス・リード”という手法を使うことがあるが、この映画は“リード・ミス”ではなかろうか。

この手の構成は諸刃の剣で、いつもいつも効果てきめんというわけではないようだ。
美しい絵面、役者の演技力等々は素晴らしかっただけに残念でならない。

日本公開2004年6月5日(2003年米)125分


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